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中学校教師の「いま」と「これから」

世界一忙しいと言われる日本の中学校教師

子供を対象に毎年行われている「将来なりたい職業」アンケートですが、残念なことに「教員」という仕事は20位以下という不人気職となっています。

しかしほんの10年ほど前であればトップ10どころかトップ5にも入る人気職だったのです。

人気が急落し始めたのは2013年ころからで、小学校一年生では男の子も女の子も教員はランク20位にも登場してきません。

ただし一方で小学校6年生を対象にしたアンケートで見てみると、男の子では第6位、女の子では第2位とかなり高い位置に登場してきています(株式会社クラレ「将来就きたい職業」「就かせたい職業」)。

なぜ数年で急落をしたかという理由から考えてみると、ここ数年急激に教師という仕事の多忙さが取り上げられることが多くなってきたということが挙げられます。

また学校教諭が起こした不祥事も大きく伝えられるようになってしまったことで、幼い子供を預ける親として教員全体に対しての不信感が生じてしまったのではないかと思います。

中学校教師という仕事が非常に難しいのは卒業時には高校受験を控えていることにより学力の向上が求められる一方で、部活や学外活動への参加が学校側から強く求められてしまうからです。

高校教諭や小学校教諭も十分忙しい職業ですが、思春期の子供を扱うという困難さもあり、仕事の多忙さとしては中学校教諭が最も負荷の大きい仕事ではないかと言えます。

これからの中学校教師に求められていくこと

起きてしまった不祥事などが不名誉なニュースで何かと面白おかしく伝えられがちな中学教師ですが、現在中学教師として勤務をしている人のほとんどは熱意を持って仕事に従事しています。

教師の本分である授業の充実や子供たちとのふれあいにもっと力を入れたいと願う一方で、学外活動にあまりにも時間をとられすぎてしまっており、なかなか思うような教師像になれないということが多くの教師たちの悩みです。

先に紹介したアンケートを見てもわかるように、既に教師という職業の人気は下降傾向となっていますので、今後はどのように優秀な人材を確保していくかということが重要な課題となります。

優秀な教師を多く確保することができなければますます現職の教師たちの仕事の負担は大きくなっていってしまいますので、結果的に日本の教育の質を下落させることにもつながってしまいます。

特に喫緊の課題となっているのが、40代前後のこれから管理職となる教師でしょう。
40歳前後はちょうど就職氷河期であったこともあり、採用人数が少なくチームリーダーとして若手をまとめるには非常に人数が不足しています。

ここをどう乗り切り20代からの若手を育てていくかが中学教育の未来にかかってきます。